2006年開館から「日本の伝統食器」の主題の元、10回に渡りテーマをしぼり紹介してきました。そこで2015年から新たに常設展「日本の白」と企画展「山梨陶磁」として衣替えをいたしました。
日本には海外から認められた特異な白色があり、西洋のそれとも中国また朝鮮半島とも異なっています。それは日本人の美意識の琴線に触れる色と言われています。日本の白を中国、朝鮮半島の白磁と併置し、見比べる形としました。
そして山梨には過去焼き物がないと言われてきました。ところが近年他県から移り住み独自の創作活動をされている窯が多数散見されるようになりました。それら個性豊かな現在の山梨の作家の作品を紹介していきます。
私設の小さな美術館ですが、静かなひとときを過ごして頂ければ幸いに存じます。
日月美術館理事長 茂手木義男